■ 創造的な組み立てを牽引。若き生え抜きがタクトを振った「完璧な前半」
連戦のためか、この試合で川崎の長谷部茂利監督は大関友翔と山市秀翔の2人の若手を先発で起用した。U-21日本代表の大関はこれまで何度も交代出場しているが、リーグ戦では初先発だった。
ボランチの橘田健人と河原創(ちなみに河原も今シーズンは初先発だったそうだ)の前に大関を配した川崎のMF陣。右サイドアタッカーで起用された山市も再三、中盤に下りてきてパス回しに参加。相手のプレスをかわしてボールをつなぐだけのテクニックを持った川崎の選手たちが創造的な組み立てを見せた。
「自陣のディフェンシブサードでボールを回された」とスキッベ監督。
その中心となったのがトップ下の大関だった。
6分には中央でボールを受けた大関が神戸のCB山川哲史のマークを外して右の山市に展開し、そのまま攻め上がってきた大関を経由してボールがトップのデリキ・ラセルダに渡るチャンスにつながった。さらに、9分には大関、河原、橘田、そして再び大関と短い距離のパスが回り、そこから大関が一気にゴール前に浮き球を入れると、そこにラゼルダが走り込んできた。
こうして、前半は完全に川崎がゲームをコントロールした。しかし、決定機は何度もあったにもかかわらず、ゴールを決め切ることができず、スコアレスのまま前半が終了した。
スコアが動いたのは、59分に川崎の長谷部茂利監督が動いたところからだった。大関と山市に替えて、レギュラー格の脇坂泰斗と伊藤達哉を投入したのだ。
すると、61分に右サイドでパスを受けた伊藤が正確なアーリークロスを入れ、マルシーニョがゴール前で頭で合わせて先制点が生まれる。さらに、71分には河原からのアバウトなボールを伊藤がボレーで合わせ、そのボールがそのままGKの権田修一の頭上を通過して逆サイドのゴールネットを揺らした。
ゴールに直接関与したのは伊藤だったが、59分の交代をきっかけにチーム全体の攻撃のギアが一段と上がったのは間違いなかった。

























