■上位を抑える清水

 他にも、PK戦突入濃厚なカードがある。清水エスパルスサンフレッチェ広島の対戦だ。

 清水はここまで勝点10を挙げて7位につける。だが90分間で勝ち切ったのは1試合のみ。PK戦突入はJ1全20チームで最多の5度に及び、実に7ポイントをPK戦により積み上げているのだ。

 一方の広島は、ここまでPK戦に入ったのは1度だけ。他チームより消化試合が1試合少ないながら、リーグ2位タイの10得点と悪くない数字を残している。

 だが、ここまで6試合で複数得点したのは半分の3試合。決して爆発力があるとは言えないのだ。

 清水には、現在上位につけるヴィッセル神戸京都サンガF.C.をシュート数1ケタに抑え、勝点をもぎ取った実績もある。おそらくロースコアに持ち込まれるゲームは、PK戦突入が濃厚だ。

 他にもPK戦となる予感がするのが、東京ヴェルディFC東京による東京ダービー。何しろ、東京VがJ1に戻った2024年以降、4度の対戦で3分けである。その傾向は続くとみる。過去の対戦で引き分け率41%のファジアーノ岡山V・ファーレン長崎の対戦を加えてもいいだろう。

 後編では、川崎フロンターレ横浜F・マリノスの選手起用、名古屋グランパスと京都サンガF.C.のエースの調子が描くコントラストに焦点を当てる。

(2)へ続く
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