■ハットトリックの立役者
前半開始直後は、25分までに川崎のCFエリソンがハットトリックを達成するという一方的な試合になってしまった。立役者は3ゴールを決めたエリソンとともに全3ゴールに絡んだ伊藤達哉だった。
昨シーズンは右サイドを主戦場としてリーグ戦だけで13得点と日本人最多ゴールを決めた伊藤。今シーズンは右サイドに同じくドリブラー・タイプの紺野和也が加入したことでこの試合は左サイドでの先発。前半5分には、その紺野からのパスを受けると積極的にドリブルを仕掛け、脇坂泰斗に預けてそのままペナルティーエリア内に進入。こぼれ球を拾ってさらにドリブルを仕掛けてファウルを誘ってPKをゲットしてエリソンの先制ゴールにつなげた。
さらに11分には長めのドリブルでゴール前に侵入してシュートを打とうとしたところ、エリソンが一瞬早くボールをとらえてシュートを決めた。エリソンにゴールを奪われた格好にはなったが、とにかくこのゴールもお膳立てをしたのは伊藤のドリブルだった。
さらに、25分、自陣深くのタッチライン際でボールを受けた伊藤はうまく反転して相手陣内に走り込もうとした脇坂の前のスペースにパスを出す。受けた脇坂がロングドリブルで持ち込んでゴール前に入ってきたエリソンに正確なパスを通して3点目につながった。
こうして、左サイドの伊藤の縦横無尽の大活躍から川崎が3ゴールを連取すると、柏のリカルド・ロドリゲス監督は35分で右CBの馬場晴也に見切りをつけ、原田亘を投入した。
原田は昨シーズンは開幕直後から右CBとして攻撃参加を見せ、WBの久保藤次郎やシャドーの小泉佳穂と並んで柏の右サイドでの多彩な攻撃の中心となっていた。
シーズン後半、柏が停滞した時期があり、それが優勝に届かなかった原因となったが、久保と原田が負傷で離脱したことの影響が大きかった。その原田不在の間、代わって起用されたのが馬場だった。
今シーズンは1月31日のちばぎんカップでも馬場が起用され、川崎戦も馬場に任された。馬場は積極的に攻め上がって攻撃面では貢献していたが、伊藤に対するマークの厳しさを欠いて35分でお役御免となってしまった。












