■鹿島とG大阪が初勝利
神戸以上に開幕から重苦しいムードに包まれたガンバ大阪と鹿島アントラーズは揃って2戦目に今季初勝利を挙げている。
まずガンバだが、ご存じの通り、14日のセレッソ大阪との大阪ダービーでまさかの2-5の大敗。昨季総失点35というチームの守備崩壊に大きな衝撃が走った。ダニエル・ポヤトス監督は今季、相手陣内でのボール奪取率を高めるためにハイプレス戦術を志向。それをキャンプから積み上げてきていたが、逆にチーム全体が間延びして、守りが連動しなくなっていた。
そこで、22日のアビスパ福岡戦ではボランチを美藤倫とネタ・ラヴィに変更。2列目も岸本武流、宇佐美貴史、倉田秋という構成にし、1トップにイッサム・ジェバリを配置するという形にして、攻守両面の再構築を図った。その修正が奏功し、ベテラン・倉田がスーパーゴールを含む2ゴールをマーク。何とか2-1で勝ち切った形だが、クロス対応にズレが出て、1失点してしまった。
昨季のガンバならこういったミスは出なかったはず。攻撃陣の戦力アップが十分でない今、失点ゼロというのがガンバにとって最重要テーマと言っていい。幸いにして一森純は好調をキープしているだけに、彼を中心としてガッチリと守りを固めていくべきだ。