■川崎とC大阪は初戦で大勝も足踏み

 一方で、開幕戦で大勝した川崎フロンターレとセレッソ大阪は2戦目で足踏みを強いられた。川崎の2戦目はリカルド・ロドリゲス監督就任で生まれ変わった柏レイソルという難敵との対戦だったため、苦戦を強いられるのは想定内と言えるが、ボール支配率やシュート数で下回ったのは気掛かりな要素。長谷部茂利監督就任で守備強度が上がり、攻守の切り替えが早くなった好材料を生かしながら、コンスタントに攻め切って勝てるような攻撃迫力を示していくことが今後の躍進のポイントではないか。
 セレッソの方はボール支配率や走行距離では湘南を上回ったものの、守備面のスキを突かれて失点していた印象だ。アーサー・パパス監督のサッカーは選手個々の判断によるところが大で、そこでミスが起きると崩れてしまいがちだ。やはり新監督の序盤ということで、守備組織を完成させるところまでは行っていないのだろう。やはり安定感ある戦いをしたいと思うなら守りが第一。走力やハードワークの部分を強化してきただけに、規律や約束事さえ徹底できれば改善は見込める。ここから先の前向きな変化に期待したい。

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