■千葉は小森の移籍をどうカバーするか?

 昨シーズン7位のジェフユナイテッド千葉は、昨シーズン得点王のFW小森飛絢がベルギー1部のシント=トロイデンへ期限付き移籍した。絶対的な得点源を失ったものの、ロアッソ熊本で昨シーズン10ゴールのFW石川大地を迎えた。さらにブラジル人FWのデレク・フレイタス・リベイロ、登録名デリキを獲得した。185センチのサイズを持つレフティーで、CFでもウイングでもプレーできる。小林慶行監督がどのポジションで起用するのかに注目だ。

 昨シーズン24試合出場の藤田和輝が所属元のアルビレックス新潟へ復帰したGKには、J2当時の京都サンガF.C.で試合出場を重ね、昨シーズンはV・ファーレン長崎に在籍した若原智哉を獲得した。その若原がプレシーズンに長期離脱を強いられるケガを負ったことから、2月6日にスペイン人守護神のホセ・アウレリオ・スアレスの加入が発表された。22年から24年まで徳島ヴォルティスで92試合に出場してきた29歳は、昨シーズンリーグで9番目に多かった(上位陣では最多だった)失点を減らすことが期待される。

 DF鳥海晃司、DF河野貴志も、失点減を実現するためにやってきた。鳥海はJ1のセレッソ大阪から20年以来の復帰を果たした。河野はブラウブリッツ秋田の最終ラインを支えてきた人材だ。昨シーズンはケガの影響で14試合出場に止まった主将の鈴木大輔佐々木翔悟松田陸らが競争を繰り広げることで、最終ライン中央が盤石になっていくだろう。DFラインの複数ポジションをこなすDF前貴之の加入も頼もしい。

【後編へ】
(10)へ続く
  1. 1
  2. 2