J1リーグが第2節を終えた。現時点ですでに連勝チームはなく、開幕からの連勝チームの皆無は19年ぶりという異例の幕開けとなった。
そのため、勝点の最多獲得数は「4」で、鹿島アントラーズ、サンフレッチェ広島、柏レイソル、FC町田ゼルビア、ガンバ大阪、アビスパ福岡の6チームが並んでいる。その中で、得失点差の影響で鹿島が最上位に立つ。
その鹿島は開幕戦で名古屋グランパスに3-0で快勝し、ホーム開幕戦ではセレッソ大阪に1-1で引き分けた。C大阪の強力な3トップとテクニカルなインサイドハーフ2枚にチャンスを与える場面もあったものの、全体としては鹿島らしさを出した戦いを進めた。試合終了間際に、同点弾を決めたのはその象徴的シーンといえる。
今季からランコ・ポポヴィッチ監督が率いる鹿島の特徴は、縦への意識の強さ。最前線に構えるチャヴリッチを軸に攻撃の糸口を探る。その存在感はすでに大きく、今後、さらに連携が深まれば、彼自身の得点だけでなく、チャンスメイクから他の選手のチャンスにもつながりそうだ。
気になるのは攻撃のパターンで、縦への早さとは違ったものを見せられるかが今後の躍進に繋がりそう。今季はボランチで出場している知念慶が中盤の底で出続けることによって、経験が増えることもプラスにつながる。