【アジアカップ26人メンバー考察。森保一監督は「+3」をどう使ったのか(1)】23人想定のチーム作りがプラスに…… 「より攻撃的な特長の選手」と指揮官が語る積極的選考の画像
右サイドのスペシャリストである伊東純也も左サイドで起用されたことがある(写真はタイ戦) 撮影:中地拓也

 元日のタイ戦は5−0で日本の勝利。試合後、森保一監督はアジアカップに臨む26人のメンバーを発表した。当初は23人と伝えられていた大会のメンバー登録数がカタールW杯と同じ26人に。森保監督は「23人の枠だとバランス良くと考えられたかもしれない。だがプラス3枠となり、より攻撃的な特長を持った選手を増やせた」と語る。

 その中で、タイ戦でアピールした佐野海舟鹿島アントラーズ)やパリ五輪世代のエースである細谷真大柏レイソル)が入った一方で、鎌田大地ラツィオ)や古橋亨梧セルティック)、さらにはタイ戦で先制ゴールを記録した田中碧(デュッセルドルフ)も外れた。森保監督は「個別の外れた選手について詳しくは話せない」としながらも、置かれた状況がいろいろある中で、可能な限りベストのメンバーを招集したことを語っている。

 アジアカップは代表側に拘束力があるが、召集すれば最大1か月、チームを離れて活動することになる。仮に今冬に移籍の可能性がある選手にとっては、メディカルチェックやサインなど、移籍のために必要な行動を取ることができないことを意味する。そうしたことで選手がタイミングを逃せば、結局は代表にとってもマイナスになりうる。上記の3人全てがそれに該当するかは不明だが、欧州のシーズン後半戦にまで影響する時期のアジアカップというのは難しい大会ということでもある。

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