大住良之の「この世界のコーナーエリアから」第121回「サッカー選手の勲章・国際試合出場数を「キャップ」で数える理由」(4)数字が示す「なでしこジャパン2011年組」の偉大さの画像
サッカー選手にとって、キャップは勲章である(写真はイメージです) 撮影:中地拓也

 サッカーは無数のディテール(詳細)であふれている。サッカージャーナリスト・大住良之による、重箱の隅をつつくような「超マニアックコラム」。今回のテーマは、サッカー選手の勲章である「こだわりの帽子」。

■100キャップ超えの選手たち

 さて、FIFAの調査によれば、現時点で「100キャップ以上」の男子選手は109協会に589選手いるという。日本選手の歴代トップは遠藤保仁(現在ジュビロ磐田所属)の「152キャップ」である。2002年のワールドカップ後(ジーコ監督)から2015年の1月(ハビエル・アギーレ監督)時代まで、5人の日本代表監督の下でプレーし、ワールドカップに3大会出場、アジアカップで2回の優勝を飾っている。

 以下、「100キャップ以上」の日本人選手は、長友佑都(現在FC東京所属)142キャップ(2008~2022年)、吉田麻也(現在ロサンゼルス・ギャラクシー所属)126キャップ(2010~2022年)、井原正巳(最終所属浦和レッズ、現在柏レイソル監督)122キャップ(1988~1999年)、岡崎慎司(現在シント・トロイデン所属)119キャップ(2008~2019年)、川口能活(最終所属SC相模原、現在ジュビロ磐田GKコーチ)116キャップ(1997~2008年)、長谷部誠(現在アイントラハト・フランクフルト所属)114試合(2006~2018年)、そして中澤佑二(最終所属横浜F・マリノス、現在は解説者)110試合(1999~2010年)。遠藤を含め8人が100キャップを超えている。

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