■「しっかり組織だった守備、そして、アグレッシブな守備ができるのか注目したい」
――今回の親善試合に勝つためには何が必要でしょうか?または、試合を通じて代表はなにを得るべきでしょうか?
「試合の目標、その詳しい部分は森保監督にしかわかりません。この試合で何を狙っているのか、試合を見ないとなんとも言えませんが、僕は、前述したしっかり組織だった守備、そして、アグレッシブな守備ができるのか注目したいです。親善試合なので特に、守備の新たなチャレンジをしてもいいのかな、と。いろいろ試すことで、今のチームに足りないものが見えてきますからね。
先ほど述べたように、勝つことで世界に力を示すことも大切です。でもその一方で、親善試合は、いろんなことを試さないとダメなんですよ。“親善試合でも負けるな!”っていう風潮は昔の話で、今の日本のサポーターやファンは、長期的なチーム作りに理解を示してくれます。なので、森保監督は、今回の試合はこういうメンバーで、こういうチャレンジをしてみたとしっかり説明をすればいいんです。そうすれば、たとえ負けたとしても、ファンは理解を示してくれるはずですよ」
――では、今回の代表ウィークを含めた、今後の日本代表のキープレーヤーは?
「やはり、中盤の要となるキャプテンの遠藤航選手。そして、サイドを切り裂く三笘薫選手でしょうね。カタールワールドカップの敗戦後のインタビューを見たとき、悔しさでいっぱいなのが伝わってきましたし、日本代表のためにもっと戦うぞって言う情熱も伝わってきました。2人が中心になってチームを引っ張ってほしいです」
――三笘選手に求められるものは、やはり得点力でしょうか?
「うーん、森保監督は、選手にいろんなものを求めるそうなので、なんとも言えません。でも、日本国民や、世界のサッカーファンが求めるものは、やはり、三笘選手のゴール前の突破力だったり、ゴール前のアクション。三笘選手はストライカーではありませんが、そこらへんの期待はどうしてもしてしまいますよね。僕も、ゴールで日本を引っ張ってほしいと思っています」
――W杯後、吉田麻也選手から遠藤選手へキャプテンが交代しましたが、この点についてはどのように感じられていますか?
「年齢的なものもあると思いますし、吉田選手から遠藤選手へのキャプテン交代は自然かと思います。
ただ、吉田がやってきた最終ラインの守備のリーダーシップをとる選手として、冨安選手に期待していたんですが、ケガなどの問題があって、吉田ほどの安定感という点は、難しそうですね……。サイドバックは、まだまだ色んな選手を試す余地があるので、現段階では決めにくいし……。そうなると、ポテンシャルでいうと、板倉滉選手ですかね。彼が守備の中心を担ってくれるのを期待します」