■VARで文句を言うよりも…

 一方で、このアディショナルタイムの間にもVARが発動され、そこでそれぞれ2~3分の“休憩”があったからこそ、両チームとも最後まで攻撃の手は緩めないで済んだのだろう。

 VARが介入する場面は、これからも増加していくことだろう(僕は、現在もVARの介入は過剰だと思うが)。FC東京と神戸の試合でも、アディショナルタイムに入ってからの複数回のVARが選手のためには、良い休憩になっていたように見えた。

 チームとしても、VARが介入した時間の使い方を工夫すべきかもしれない。

 VARと交信しているレフェリーを取り囲んで何か言っても、何らかの効果があるとはまったく思えない。それなら、レフェリーに関わっているよりも、一刻も早くベンチに戻って給水を行うと同時に、監督からの支持を徹底させる“作戦タイム”として有効利用すべきだろう。

 いよいよ、来週末は9月に突入するが、まだまだ猛暑は続く予報になっている。9月にはJ1リーグは日本代表のヨーロッパ遠征による中断期間があるが、その間に猛暑の中の戦いによる疲労を取れるかが、今後の戦いを左右するはずだ。

 気温が落ち着くであろう9月後半以降の戦いに期待したい。もっとも、9月下旬からは、横浜FM、川崎、浦和、それにJ2リーグのヴァンフォーレ甲府は「ACLの戦い」というまったく別の負担も増えるのだが……。

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