■夏場の試合をどうするか

 本当なら、こんな時期にサッカーなどプレーすべきではない。フットボールというのは、本来は冬場のスポーツなのだ。

「夏場には北国のチームのホームゲームを増やすべき」との意見もあったが、今年の8月後半には北海道や東北北部も猛暑に見舞われている。

 春秋制を維持するにせよ、秋春制に変更するにせよ、日本の気候を考えれば、夏の酷暑の時期と冬場の降雪の時期にはリーグ戦は中断し、春季リーグと秋季リーグに分けて開催すべきなのかもしれない。

 夏場にリーグ戦を開催するにしても、日程には最大限の余裕を持たせるべきだ。ミッドウィークには絶対に試合を入れずに選手たちが休養をとれるようにすべきだし、浦和のような「中2日の連戦」など問題外である。

 Jリーグは、真夏の試合では飲水タイムを実施することに決めたが、それも当然。1分間の「飲水タイム」だけでなく、もっと時間の長い「クーリング・ブレーク」も取り入れるべきだろう。

 FC東京と神戸の試合は、先ほども述べたように18分9秒ものアディショナルタイムがあった。そのアディショナルタイムに両チームが3ゴールを奪い合って観客を沸かせたのだが、これも疲労が溜まって守備に綻びが生まれたことが原因だったのは間違いない。

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