■上がらないプレー強度

 8月20日には横浜FCセレッソ大阪の試合があったが、両チームともインテンシティーを高めることができず、プレスがかからないままゆったりとパスを回すような緩い試合になってしまった。ボールを握っている時間が長かったC大阪も推進力に欠けて、結局、後半開始直後にレオ・セアラが決めた“虎の子の1点”を守り切って勝ったのだが、プレー強度が高まることは最後までなかった。

 プレー強度が上がらず、1点を奪ったチームがそのまま逃げ切る……。もしくは、試合終了が近づいて、両チームの体力が限界に近付く中で、終盤戦に多くの得点が生まれる……。8月には、そんなパターンの試合が多かったような気がする。

 アディショナルタイムの同点弾。アディショナルタイムの決勝ゴールは、いずれも試合展開としては劇的で、エキサイティングではある。

 だが、それは競技レベルとしては、あまり褒められた試合ということはできないだろう。

 21世紀末にかけて「温暖化」が進むと予想されるこれからの世界。もちろん、年ごとのバラつきはあるだろうが、猛烈な暑さに見舞われる年が多くなっていくことは間違いない。

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