■選手個々の勢い
森下は現在名古屋で最も乗っている選手のひとりである。左のウイングバックというポジションで攻守に激しく動き、4月下旬には湘南ベルマーレ戦、横浜F・マリノス戦と連続ゴールまで記録している。この試合でも、劣勢の前半も際だった攻守を見せて奮闘していた。
「越道の判断ミス」と、試合後、広島のミヒャエル・スキッベ監督は語った。右ウイングバックの越道(こしみち)は今季広島のユースから昇格したばかりの19歳。ユース時代にはスピードドリブルで知られ、U-18日本代表にも選ばれた。180センチ、73キロという堂々たる体格でプロのなかにはいっても力負けすることはなく、第2節のアルビレックス新潟戦(ホーム)で初めてベンチにはいると終盤の交代出場でデビュー、4月、19歳を迎えるとともに先発で出場するようになった。非常に落ち着いた守備を見せるとともに攻撃に上がっても的確にパスをつなぎ、将来性豊かな選手と見えた。