3月のウルグアイ・コロンビア2連戦から本格始動した第2次森保ジャパン。彼らの2度目の活動となる6月のエルサルバドル・ペルー2連戦の日本代表メンバーが5月25日に発表される。
6月12日の合宿スタートの2週間以上前にリストが明らかにされるのは、5月27・28日に欧州主要リーグ最終節が組まれていることが大きい。イングランド・プレミアリーグやドイツ・ブンデスリーガ所属選手は全日程終了後、オフに入るが、その間もコンディションを維持してもらう必要がある。そういった事情から発表が前倒しにされるのだ。
特に注目されるのは、FW陣の顔ぶれだろう。前回は浅野拓磨(ボーフム)、前田大然(セルティック)、上田綺世(セルクル・ブルージュ)、町野修斗(湘南)という2022年カタールワールドカップ(W杯)組が順当に選ばれたが、前田が負傷で途中離脱し、他の3人はノーゴールと不発に終わった。「点の取れる絶対的FWがほしい」というのは森保一監督の切なる願いだろう。
今季スコットランド1部で25ゴールを挙げ、シーズンMVPに輝いた古橋亨梧(セルティック)の招集があるか否かは気になるところだが、それ以上に気になるのは、33歳・大迫勇也(神戸)の扱いではないか。
カタールW杯アジア最終予選途中まで「絶対的1トップ」と位置づけられた大迫だが、2022年に入ってから相次ぐケガで代表から遠ざかった。それと時を同じくしてW杯本大会でドイツ、スペインと同組になり、指揮官がハイプレス主体の守備重視の戦い方にシフト。「脱・大迫スタイル」に舵を切ったことで、FWの大黒柱はまさかの落選の憂き目に遭ったのだ。