■「全力でいろんなものを賭けて戦う価値がある」

「自分の中ではここ2~3年、代表を引っ張っていると自覚している。日本代表で試合に出られるのは11人しかいないし、FWはその中でも1人だけ。そう考えたら、全力でいろんなものを賭けて戦う価値がある」

 第1次森保ジャパン発足間もない2019年夏、彼はこう語気を強めていた。それから3年あまりが経過したカタールW杯時点でも、燃えたぎる闘争心を抱き続けていたはずだ。だからこそ、中途半端な形で代表を外された悔しさは想像を絶するものがあるはず。本人の中では代表復帰と2026年北中米W杯を目指す気持ちが薄れることはないはずだ。

 飽くなき向上心が、2023年J1での一挙手一投足に如実に表れている。14節終了時点で大迫は早くもゴール数を2ケタに乗せ、ヴィッセル神戸の首位キープの原動力になっている。世界基準を貪欲に追い求める男のパフォーマンスはひと味もふた味も違うのだ。

(取材・文/元川悦子)

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