■継続招集は「3人→12人」
その「できなかった」部分を今度こそ埋めたいはずだ。そしてメンバーを見るとそれが出来る下地はあるのが分かる。
2018年ワールドカップメンバーで、第1次森保ジャパンの初戦に呼ばれたMF/FWは、遠藤航(DF登録)、山口蛍、大島僚太の3人だけ。だが今回は遠藤、伊東純也、浅野拓磨、守田英正、鎌田大地、三笘薫、前田大然、堂安律、上田綺世、田中碧、町野修斗、久保建英と12人も招集された。
2018年のワールドカップ後は骨格から作り直したと言えるだろう。今回は2022年の完成度を残しつつ、レベルアップ出来るはずだ。そして2022年ワールドカップでは本領を発揮したと言えなかった鎌田や久保をさらに生かすことができれば、また別の森保ジャパンの側面が見せられるはずだ。実際、2018年の最初の練習ではボールを奪って攻撃をどう組みたてフィニッシュに至るか、というテーマがメインだった。守備を大事にする森保監督だが、守備だけの人ということではない。
ボールを保持しながら相手を崩してゴールを奪う。それこそ第2次森保ジャパンに期待したいものであるし、期待できる姿になるはずだ。
【森雅史】
もり・まさふみ/12月12日、佐賀県生まれ。週刊専門誌を皮切りに数多くの雑誌・書籍に関わってきた。ロングスパンの取材とインタビューとが得意分野で、選手以外にも広い取材範囲を持っている。北朝鮮やイランでの取材経験もある、キュートでニートなフットボールジャーナリスト