発表メンバーから読み解く「新しい森保ジャパンの姿」…第一次発足時とは異なる「3人→12人」の継続招集で、久保や鎌田らW杯で本領発揮できなかった攻撃陣を生かすことができるかの画像
2026年に向けて最初の26人を発表したサッカー日本代表・森保一監督(3月15日) 撮影:中地拓也

 15日、第2次森保ジャパンの最初のメンバーが発表された。初招集の選手が4人、DFには21歳の選手が2人入るなど、2022年カタールワールドカップ時の平均年齢27.8歳から24.5歳へと大幅に若返っている。

 2018年8月、第1次森保ジャパンの初招集時には19歳の冨安健洋、20歳の堂安律を初招集していたことを考えると、森保監督は若い才能をきちんと見出し、主軸に育てていく監督だと言えるだろう。

 そう考えると今回のメンバーは今後の日本代表の核となっていかなければならない選手だと言える。では森保監督はこのメンバーを使ってどんなサッカーを見せようとしているのか。それは2022年カタールワールドカップで果たせなかったゲームプランを実現することに他ならないはずだ。

 ワールドカップ前、森保監督は「チームのベースは4-2-3-1か4-1-4-1(4-3-3)」と語っていた。自身がサンフレッチェ広島を率いていたときは3バックを基本に戦っていたが、それまで歴代の日本代表が4バックを採用していたのを考え、「継続性を考えると日本人には4バックがいいのではないか」と判断したのだ。

 そしてワールドカップ初戦のドイツ戦、日本は4バックでスタートしたもののドイツに対抗できず、ハーフタイムを挟んだ後は3バック、というより両サイドまで下げて守備を重視した5バックに変更した。

 その3バックが功を奏してドイツ、スペインを撃破し、不可能と思われたグループリーグを突破したのはご存じのとおり。だが監督の心中を察するに、大会前に立てていた自分のプランの甘さを噛みしめたのではないだろうか。

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