■森保監督が挙げた課題

 15日の会見で森保監督はワールドカップでの成果についてこう語った。
「いい守備からいい攻撃にという部分で、ワールドカップではカウンターは、相手も嫌がるカウンター攻撃をできた」
「攻撃から守備に切り替わった時にいい守備ができた」

一方で課題としてこの点を挙げている。
「ボールを握った際にもっと相手が嫌がる攻撃をできるという部分のクオリティを上げていかなければいけない。速攻から遅攻に移る時のプレス回避から、どうやってプレーをするかというところ」

 実は成果として挙げた部分は多くの場面を練習で見ることができた。だがボールを保持しながらどう攻めるかという点については、守備の練習ほど見ることはなかった。

 コロナ2019は他国と同様、日本代表にも多くの影響を与えた。特にワールドカップ予選はほぼトレーニングの時間がない中でこなさねばならず、優先順位を考えたときに守備になったことは想像に難くない。攻撃のトレーニング不足が、攻めながらも負けてしまったコスタリカ戦につながったと言えるのではないだろうか。

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