■2022年シーズンのJ2ベスト11を選定!
J2リーグは全42節を終了した。ファジアーノ岡山、ロアッソ熊本、大分トリニータ、モンテディオ山形の4チームは、10月30日から行なわれるJ1参入プレーオフに出場しているが、シーズン終了後恒例のベストイレブンを選定したい。
選考基準は全42試合の半分(1890分)を超えるプレータイムを記録していることとし、システムは4-4-2を選んだ。所属クラブとは異なるポジションに当てはめた選手もいるが、シーズンを通した活躍度を考慮すれば、それでもベストイレブンに選考するべき選手たちだ。(#GK・DF・MF編)
■「J1昇格」&「J2優勝」の新潟勢が占める
全42試合にフルタイム出場。クリーンシートは18試合を数え、リーグ最少タイの35失点でシーズンを乗り切った。ボールを握ってゲームを進めていくスタイルのなかで、ペナルティエリアから飛び出してビルドアップに加わった。守備機会の少ない試合でも集中力を保ち、守備の安定感も保った。
右SB 藤原奏哉(アルビレックス新潟)
J2では選手層の厚い新潟で、取り替えの効かない選手として41試合に出場。レーンを使い分けながらビルドアップに関わり、ラストパスを供給するだけでなくフィッシュにも出現している。29節の長崎戦、30節の徳島戦、31節の栃木戦では3試合連続ゴールを決め、通算でも4得点をマークした。
右CB 舞行龍ジェームズ(アルビレックス新潟)
千葉和彦、田上大地、早川史哉、トーマス・デンらがローテーションで起用されたCBで、最長のプレータイムを記録。自陣から攻撃をビルドアップしていくコンセプトを実現するうえで、長短のパスをタイミング良く出し入れできる彼の存在は貴重だった。攻撃にスイッチを入れる縦パスも通した。
左CB ヨルディ・バイス(ファジアーノ岡山)
チーム最長のプレータイムを記録し、3バックと4バックを使い分けた最終ラインを支えた。相手の攻撃を跳ね返す力はもちろん、局面を一気に打開するロングフィードは岡山の強みのひとつに。持ち前の攻撃力も発揮し、キャリアハイに並ぶ7得点を記録した。
左SB 三竿雄斗(大分トリニータ)
このポジションでは堀米悠斗(新潟)や新井直人(徳島)らも候補にあがってくるが、5位でJ1参入プレーオフに進出した大分から三竿を選出。今シーズンの大分はルヴァンカップ出場などで過密日程を強いられたが、リーグ戦全42試合にスタメン出場し、そのうち39試合にフル出場しタフネスさは評価されるべきだ。