■横浜FCは試合前にJ1昇格が決定!
クライマックスは、熱い。
J2リーグ第41節の10試合が、10月15、16日に行なわれた。どの試合も観衆の興奮を誘うものだった。
16日18時03分キックオフの試合前に、3位のファジアーノ岡山がブラウブリッツ秋田に1対2で敗れていた。この時点で横浜FCの2位以内、つまり1年でのJ1復帰が確定していた。
それでも、首位のアルビレックス新潟を勝点4差で追いかける横浜FCには、J2優勝を目ざすというモチベーションがある。声出し応援が適用されたホームのニッパツ三ツ沢球技場は、試合前から熱気を帯びていた。
しかし、横浜FCには苦しい展開となる。31分に一本のロングパスをきっかけに先制され、34分にもカウンターから追加点を喫した。チャンスを嗅ぎ分ける金沢の攻撃は鮮やかだったが、横浜FCの前線からのプレスが連動性を欠いたことで、相手にスペースと時間を与えてしまっていた。
0対2で迎えた後半開始直後には、ミドルシュートをGKスベンド・ブローダーセンがキャッチしきれず、金沢のMF松本大弥に押し込まれてしまう。2試合連続の3失点となったが、横浜FCは頭を下げずに攻める。スタジアムの熱が、選手たちを後押ししていった。