■人口が多い国がスターを生む?
世界にはそれぞれ14億もの人口をかかえる中国とインドを筆頭に、人口1億を超す国が14ある。そのうちワールドカップに出場するのは4か国だけである。3億3500万人のアメリカが最も大きく、次いでブラジル(2億1500万人)、メキシコ(1億3200万人)、日本(1億2600万人)である。
その一方で、人口が1000万人に満たない国(1つは地域)も、8つカタールの舞台に立つ。900万人のスイスとセルビア、600万人のデンマーク、500万人のコスタリカ、400万人のクロアチアとウルグアイ、300万人のウェールズとカタールである。最も大きなアメリカに対し、最も小さなカタールは人口規模でいえば100分の1にも満たないことになる。
もちろん、サッカーの強さが人口に比例するものでないことは歴史が証明している。しかしそれにしても、選手選考の可能性が100対1でも勝敗はわからないのがスポーツである。同時に、ノルウェーのような「小さな国」からハーランドのようなスーパースターが生まれてくるのも、非常に興味深い。