■2列目の選手たちのカタールW杯行きは?

 2試合を通して活躍した鎌田大地のカタールW杯行きは確実だ。アメリカ戦ではプレッシングでも貢献しつつ先制点を記録。エクアドル戦でも途中出場から切れ味鋭い突破と効果的なパスを見せている。その招集確率は90%と予想した。

 久保建英はアメリカ戦の出場のみに留まったが、カタール行きの可能性は85%と高いはず。4-4-2のプレッシングにしっかり連動しつつ、機会は少なかったもののボール保持時に見せたスキルや奪ってからの縦パスの精度の高さはさすが。得意なトップ下には鎌田というライバルがいるが、スタメンを勝ち獲ることができるか。

 日本に欠かせないサイドアタッカーの伊東純也三笘薫も本戦行きは確実だ。招集の確率はともに90%と予想した。右サイドを単独突破できるアタッカーは現在の日本に伊東くらいしかおらず、本戦でも重宝されることは間違いない。三笘の切れ味鋭いドリブルもドイツやスペイン相手にも効果的なはず。あとはスタメン起用になるかジョーカーとして使われるかが気になるところだ。

 南野拓実堂安律の招集確率はともに75%と予想した。2人ともW杯での招集が危ぶまれるほどではないものの、今回の2試合では見せ場をほとんどつくることができなかった。南野の本職であるトップ下では鎌田の方がパフォーマンスが高い。またカウンターからのチャンス創出が基本になるであろう本戦で、堂安の主戦場である右SHでスタメン起用となるのはスピードが売りの伊東である可能性が高い。それでも両者の持つ実力を鑑みると、本戦行きは堅いといえる。

 相馬勇紀はE-1選手権で活躍し、今回のキリンチャレンジカップ2022にメンバー入り。するとエクアドル戦の後半から途中出場し、三笘とは違ったタイプのドリブルでDFを翻弄した。少ないプレー時間で爪痕を残し、カタールW杯行きに小さくない望みをつないだと言える。招集確率は60%と予想した。

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