■第28節でのつまずき
こうして、迎えた第28節。前半のうちに2点をリードした横浜が後半に入って失速。FC東京に追いつかれて勝点2を落とした。同時刻に平塚で行われていた湘南ベルマーレ戦で川崎が勝利していたら、優勝を争う両チームが勝点で事実上並ぶ状態になるはずだった。ところが、川崎の方も先制ゴールを決めながら、最後は後半アディショナルタイムの阿部浩之のゴールによって湘南が逆転勝ち。川崎は、逆に横浜FMとの勝点差を広げられてしまう結果となった。
そしてさらに、優勝争いを繰り広げている両チームが足踏みしている間に、清水エスパルスを破ってリーグ戦で5連勝、ルヴァンカップも含めて公式戦7連勝を飾ったサンフレッチェ広島が暫定首位に立ってしまった。ただし、広島は横浜FM、川崎より消化試合数が3試合多いので、優勝争いが横浜FMと川崎に絞られていることに変わりはない。
今シーズンは新型コロナウイルス感染症の影響や台風による試合の中止(延期)、そしてACLによる日程変更のために、消化試合数にバラツキがあって分かりづらかったJ1リーグの優勝争いも、ようやくその行方が整理されてきたようだ。