■久保の評価と最高評価の選手は?

 今シリーズで一度もスタメン出場がなかった前田大然はC評価となった。1ゴールを決めたものの出場した3試合で大きなインパクトを残すことはできず。評価を上げたとは言い難い。柴崎岳はC+となり、当落線上にいると考えていい。序列を上げるにはクラブで活躍し、大きなインパクトを残さないといけないだろう。

 伊東純也はA評価。今シリーズは1アシストに終わったが、右ウィングのポジションはこの男しか考えられない。アジア最終予選では相手を圧倒した伊東だったが、やはりブラジル戦では相手の守備に苦戦していた。世界で戦うためには、世界の強豪相手でも個の力で打開できる選手が必要。今後の伊東の成長にも期待したい。

 待望のA代表初ゴールとなった久保建英はB-だ。ゴールを奪ったものの、まだ森保監督へしっかりとアピールできたとは言い難い。だが、堂安と久保のコンビネーションは抜群。2人同時出場での可能性は見出せた。技術は今の代表の中でも群を抜いている。周りとの連係を高めていければ、W杯への切符を掴むことができるだろう。

 そして最高評価となったのが、A+をつけた三笘薫だ。今シリーズでは全試合に出場しスタメンは2試合で、2ゴール1アシストの活躍。ブラジル戦では途中から右サイドバックに入ったエデル・ミリトンに苦戦したが、積極的な仕掛けから可能性も見せた。もはや左ウィングのスタメンは三笘で良いのではないかと思わせるプレーぶり。今後もこの男から目が離せない。

 森保監督はC評価となった。今シリーズでGKを4人招集したが、結局大迫敬介を起用せず。パラグアイとガーナには快勝したものの、ブラジルとチュニジアからゴールを奪うことができず。採用したフォーメーションも変わらず4−3−3や4−2−3ー1など新システムを試すことはなかった。

 また、インテンシティの高いチュニジアに苦戦し3失点。失点されてから、後半に巻き返す策もなく散ってしまった。E-1選手権、そして9月の試合などでどういう采配を振ることになるのか注目したい。

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