■3トップの並びは?
右WGには伊東純也。今回の4連戦では堂安律とのポジション争いをする形となったが、鋭い縦への突破とクロスで崩しに違いをもたらした。右サイドを個で打開できる貴重な存在の29歳は、やはり日本代表になくてはならないドリブラーであることを示している。
左WGにも個で突破できるタイプの三笘薫。タイプが異なることもあり、純粋なWGという意味では南野拓実よりも序列は上にいると言っても過言ではないだろう。チュニジア戦では途中から出場すると、途端に相手選手が2人がかりで縦と中のコースを切りにきたように、そのドリブルの威力はチーム内で右に出る者はいない。そのような2段構えの守備を敷かれても突破してしまうほどの無双ぶりから、文句なしの選出となった。
そしてCFには南野拓実。4連戦に出場した浅野拓磨、前田大然、古橋亨梧、上田綺世というストライカー陣は、今回なかなか自身の良さを出せずに終わっている。南野は得点もアシストも0という結果に終わってしまったが、内側に絞って狭いスペースでのボールスキルやゴールに向かうための効果的なプレーはやはり一級品であることを示した。純粋なサイドアタッカーとして左WGで起用するのではなく、中央で偽9番のタスクを実行しつつゴールにも絡んでいける南野をこの位置に選出した。
6月シリーズで組めるベスト布陣は以上の通り。カタールW杯まで残り半年を切ったが、果たして誰が本番まで生き残るのだろうか。