■代表初ゴールの久保の評価

久保建英 撮影:中地拓也

 スタメン出場の堂安律にはA評価。山根の先制ゴールをアシストし、三笘のゴールに関与。スタメン出場に応えたと言えるだろう。また久保との共存に関して「彼に対する信頼は変わっていないし、今回一緒にピッチに立ててワクワクした。お互い良さを引き出し合えた。隣にいると、ボールを渡し合って相手を動かせるので、ドリブルしなくてもいい。出したいところに居てくれる」と連係の良さを強調している。

 その久保建英が待望のA代表初ゴールを決めたが、日本の至宝にはA評価をつけた。立ち上がりからボールに絡み日本の攻撃に貢献。先制ゴールのシーンでは堂安にパスを送り得点に関与。三笘薫からの絶妙アシストから初ゴールも奪い、本人もホッとしただろう。

 本人も試合後の会見で「他の人からしたら『もっと早く決めるチャンスあっただろ』と思っていると思う。結果的に17試合で1ゴールとなったが、ここからいっぱい点を取ればいい。とりあえず0(得点)と言われることはない」と話している。

 また、その一方でブラジル戦では出番がなかったことに「正直めちゃくちゃキツかった。僕だけではないと思うけど、何で出してくれないんだよって思ったし、俺が出たらもっとやれていたと思った」と話し、貪欲さも示している。今後の活躍に期待が持てそうだ。

 6月シリーズ初出場となった上田綺世はB+。得点こそなかったものの、アフリカ勢相手との試合でもポストプレーは通じた。浮き球のボールを競り合いながら胸トラップしたシーンはポテンシャルの高さを感じる。出場のチャンスがあった場合、チュニジア代表戦でJリーグ得点ランキング1位の実力を発揮してもらいたい。

 途中出場の南野拓実はB、途中出場ながら1アシストの伊東純也にはA評価をつけた。伊東は圧巻の活躍。今の日本代表には欠かせない。南野の動きは悪くはないが、ここに来て三笘の評価が急上昇。リバプール退団の可能性も高い同選手が、仮に新天地でポジションを掴めなかった場合、三笘が今後代表のスタメンの座を掴む可能性もある。日本のエースは底力を見せることができるだろうか。

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