■トップ3プラス山形がJ1昇格の有力候補?
J2リーグは6月11、12日開催の21節が折り返し点となる。
全日程の半分を終えた時点の順位に、最終成績との関連性はあるのか。過去5シーズンを振り返ってみる。
2021年はジュビロ磐田が勝点47の首位で、京都サンガF.C.が同44の2位でシーズンを折り返した。両チームはそのままフィニッシュテープを切り、J1昇格を果たしている。
20年はJ1昇格1年目のギラヴァンツ北九州が、勝点44の首位で折り返した。徳島ヴォルティスが勝点1差の2位で、V・ファーレン長崎が3位、アビスパ福岡が4位で後半戦に向かっていく。そして、徳島と福岡がJ1への切符を手にした。
19年はモンテディオ山形が首位で、京都が2位で折り返す。しかし、J1昇格を勝ち取ったのは3位の柏と、12位の横浜FCなのだ。優勝した柏は京都と同勝点だったが、2位の横浜は勝点8差を引っ繰り返した。
18年は首位でターンした大分トリニータが2位で、大分を勝点3差の4位で追いかけていた松本山雅FCが首位で、J1昇格争いを勝ち抜いた。17年は折り返し時点で2位の湘南ベルマーレが1位でフィニッシュテープを切り、4位のV・ファーレン長崎が2位に食い込んだ。長崎は昇格圏との勝ち点8差をはねのけた。
19年の横浜FC、17年の長崎のような巻き返しの例はある。そのうえで言えば、前半戦終了時点でJ1昇格争いを演じていることは、最終的な結果に関わってくると言うことができるだろう。勝点39で並ぶ首位のアルビレックス新潟、2位のベガルタ仙台、3位の横浜FCの3チームは、その保有戦力を考えても引き続きリーグを牽引していくはずだ。
4位のモンテディオ山形も気になる。
8節のファジアーノ岡山戦が、競技規則適用ミスで再試合となった。16節のいわてグルージャ盛岡戦は、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、6月15日に行なわれる。
現在の勝点は「30」だ。上位3チームと勝点9差となっているが、2試合に勝利すれば一気に勝点差は縮まる。ピーター・クラモフスキー監督率いる山形の戦いぶりも、注意深く見守っていくべきだ。