■今節はJ2リーグの力関係が分かるタイミングだ
J2リーグは今週末の4月16、17日のゲームが第10節となる。全42試合のほぼ4分の1を消化する「区切り」のタイミングだ。中位から下位は勝点差がかなり詰まっているものの、今シーズンの力関係がある程度見えてくる。
ここまで7勝2分の勝点23で首位を走る横浜FCは、17日にホームでベガルタ仙台を迎え撃つ。ジェフユナイテッド千葉のホームに乗り込んだ前節は、小川航基のヘディングシュートで先制するものの、後半アディショナルタイムの90+5分に失点し、1対1で勝点3を取り逃した。
とはいえ、シュート数は5対12、CKは1対8と、らしさを発揮したとは言えなかった。とりわけ前半は、かなり押し込まれた。四方田修平監督も「自分たちのやりたいことが、やり切れたとはいえない展開だった。そういう意味では妥当な結果だったと思っています」と振り返っている。
横浜FCの強みは、J2屈指の保有戦力だ。新加入の和田拓也が7節から3バックの一角を担い、ブラジル人CBガブリエウも8節から先発に名を連ねている。攻撃陣では松浦拓弥が7節から、FWサウロ・ミネイロが8節から、途中出場でプレータイムを刻んでいる。
小川の存在も頼もしい。Jリーグが選ぶ2月・3月の月間MVPに選出された背番号18は、9戦8発と絶好調だ。昨シーズンは24試合1得点に終わったが、復活を強く印象つけている。