■DF陣のフル出場が望ましい理由
だがこの手法がワールドカップで通用するか。少なくとも長友のところで1人の交代を予定しなければならないのは、戦い方に小さからぬ制約を与えるのは間違いない。現在の日本代表は、スピードを持ち味にする選手(伊東純也、前田大然、浅野拓磨など)、ドリブルで切り開くことができる選手(三笘薫、久保建英、堂安律など)、ワンチャンスをものにする選手(南野拓実、古橋亨梧など)と、攻撃陣にバラエティーに富んだタレントがそろっている。彼らをフルに活用し、試合の半ばで攻撃に大きな変化をつけるためにも、可能であればDF陣はフル出場を望むことができる選手を並べたい。
吉田はずっと左サイドバックでプレーしているが、本来は右利きで、右サイドバックでも何の遜色もなくプレーすることができる。23人という限られた人数で戦わなければならないワールドカップでは、複数のポジションをこなす選手が有用であるのは間違いない。