■③ファビアン・ゴンザレスジュビロ磐田vs清水エスパルス

 最後のケースは、ジュビロ磐田FWファビアン・ゴンザレスの、清水エスパルス戦での退場シーンについて。

 1-2でリードを許していた磐田は78分、前線にロングボールを送る。すると、ファビアン・ゴンザレスが競り合いの際に相手DF鈴木義宜の顔面を左腕で叩くような行為をとり、一発退場となった。

 この判定には、FIFA競技規則に基づいて日本サッカー協会(JFA)が採用している判定基準「レフェリングスタンダード」が影響していると見ていいだろう。今シーズンのレフェリングスタンダードのテーマは「選手生命を脅かすようなプレー」となっているが、ファビアン・ゴンザレスの行為はこのテーマに該当するものだった。

 鈴木の顔面に左腕を当てた格好となったが、このファウルによって鈴木は長期離脱を強いられる可能性もあったため、この判定も妥当だと言える。

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