年間100試合撮影するカメラマンHの「最も難しかったGK」と「優勝・川崎フロンターレが絶対外せなかった」DF・山根視来【サッカー批評が選ぶ「2021年J1ベストイレブン」】カメラマンH編(1)の画像
GK 東口順昭 撮影/原壮史
「年間100試合撮影」カメラマンHが選出した「2021年J1ベストイレブン」

  2021年のJリーグも終わりが近づいている。Jリーグアウォーズを前にして、サッカー批評では編集部がJ1のベストイレブンを選出。今回は年間100試合を撮影するカメラマンHのセレクション。あなたの選ぶ11人+ベンチメンバーは? 

■GK

 ゴールキーパーを選ぶことが最も難しかった。

 ビッグセーブで幾度となくチームを救うことと勝利することが必ずしもイコールではない場合が多いからだ。目立ちすぎるということはそれだけピンチが多いということで、そもそも決定機を作らせないようなコントロールも含めてキーパーの仕事だと考えることもできる。

 上手くいっていないチームや実力差のある試合だと、キーパー個人の奮闘虚しく失点して敗れてしまうことも少なくないが、一方で、強いチームだと出番は少なくなる。安定したプレーこそが最も重要で、勝利、あるいは無失点を重ねることこそが最大級に評価されるべきだ、とも考えられ、どういう部分で1人を選ぶかが非常に難しい。

 そんな中で今回選んだのは、ガンバの東口順昭だ。

 どん底の状態が長く続いたガンバにおいて、東口は幾度となく試合が壊れるのを防ぎ、なんとかJ1のチームとして試合を成り立たせようと奮闘し続けた。もしかしたら、彼がいなければガンバが降格していたのではないか、と思えるほど、今シーズンのJ1で断トツの孤軍奮闘ぶりを見せた。2つの意味で“最後の砦”だった東口を選出することにした。

 悩んだ選手の筆頭は名古屋のミチェル・ランゲラック。9試合連続無失点、そしてシーズン無失点試合数の記録更新。安定感、堅い、という部分で最も優れていた。

 他には、マリノスに猛追されたタイミングで川崎を沈ませなかったチョン・ソンリョンや、チームの戦い方を成立させるために欠かせない選手、という部分で鳥栖の朴一圭も候補だった。

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