【J2ラスト3試合!!】磐田「3シーズンぶりJ1へ」!遠藤保仁の大貢献、ルキアンの覚醒…昨季からの変貌を証明する「2つのデータ」【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
遠藤保仁(磐田)   写真:新井賢一/アフロ

■磐田が3シーズンぶりのJ1へ!

 サックスブルーの勇者が、J1の舞台へ舞い戻る。

 11月14日に行なわれたJ2第39節で、ジュビロ磐田水戸ホーリーホックを3対1で下した。26勝8分5敗で勝点を「86」とした磐田は、3位のV・ファーレン長崎との勝点差を「12」とした。残り3試合に全敗しても長崎に追いつかれることはないため、J1に昇格できる2位以内が確定したのである。

 シーズン開幕は連敗スタートだった。FC琉球との開幕戦は開始1分に失点し、その後20本のシュートを浴びせながら0対1で敗れた。続くFC町田ゼルビア戦は、1対3で完敗した。5節までは2勝3敗と黒星先行だったが、6節以降は勝点を重ねていく。

 本格的にギアが入ったのは14節からだ。21節まで8連勝を記録し、前半戦を首位で折り返したのだ。

 6位に終わった20年シーズンは、失点が試合数より多い「47」を数えた。トップ10のなかで3番目に悪い数字で、それが安定感に欠ける戦いにつながった。しかし今季、20年はわずか2試合だった「ウノゼロ」を8試合に増やしたことで、引分けに終わっていた試合を勝ち切ることができるようになった。また、20年は「15」あったドローゲームを、「8」まで減らすことができている。14節から20節までは、7試合連続でクリーンシートを記録した。

 攻撃力を爆発させて勝利をつかむことも、接戦をモノにすることもできる。ディフェンスが安定したことで戦いかたの幅が拡がり、勝利を積み重ねることができるようになったのだ。

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