■2位・京都もしぶとく勝点3をゲット

 2試合連続でドローゲームを演じていたのは、2位の京都にも共通する。レノファ山口FCと対戦した前節は、明らかな得点を見逃される不運に見舞われたが、チョウ・キジェ監督と選手たちはしっかりとメンタルを整えてアウェイの愛媛FC戦に挑んだ。

 開始早々に試合を動かした。キックオフ直後の3分、左サイドのFKからピーター・ウタカがゴールネットを揺らす。昨シーズンのJ2得点王はシーズン19得点とし、ランキング首位のルキアンに1点差に迫った。

 1対0とリードしたあとは、一進一退の攻防となる。愛媛に攻め込まれる場面もあったが、5試合ぶりのクリーンシートで勝点3をゲットした。

 試合後のウタカは、「自分たちのサッカーを封じられた部分もあったが、勝点3を取れたのは良かった」と振り返った。

 愛媛もJ2残留争いの渦中にあり、下位チームとの対決でも簡単な試合にはならない。試合内容やスコアはもちろん大切だが、シーズン終盤のこの時期は勝点3を取りきることが何よりも大切だ。チョウ監督は引き締まった表情で「最大勝点の3を目ざして、これからもやっていきたい」と語った。

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