■中国戦の先発が不在となる2列目は……

 運命の2試合に臨む日本代表のメンバーは、9月28日に発表された。この種の会見は午後の早い時間帯に開かれることが多いのだが、森保一監督が欧州で視察をしていることなどから、18時からオンラインで開かれた。

 発表された25人で、まず目につくのはMFだ。9月7日の中国戦に先発した久保建英古橋亨梧をケガで、伊東純也を出場停止で欠く。2列目の3人は総入れ替えを迫られることになった。

 代わってスタメンに名を連ねるのは、右から堂安律鎌田大地南野拓実が濃厚だ。中国戦の3人との比較で、見劣りするところはない。南野は2列目の選手でもっとも実績を残しており、ケガさえなければ9月も先発で起用されていた。鎌田も3月から定位置をつかんでいた。堂安はチーム結成当初からのメンバーで、先発に定着していた時期もある。

 気になるのは所属クラブでのパフォーマンスだ。

 南野は21日のカップ戦で2ゴールをあげた一方で、リーグ戦では出場機会を得ていない。鎌田は継続的にピッチに立っているものの、リーグ戦未勝利のチームで本来のプレーを見せられずにいる。クラブで好調だった久保や伊東とは対照的だ。

 堂安は22日と25日のリーグ戦に、連続で先発している。プレータイムを伸ばしているのは好材料と言っていいだろう。

 日本代表に合流する直前のリーグ戦でピッチに立ったり、好プレーを見せたりすれば、状況はずいぶんと変わってくる。とくに南野と鎌田には、週末のリーグ戦できっかけをつかんでもらいたいところだが……。

【その(2)へ】
  1. 1
  2. 2
  3. 3