■J2にも元日本代表の海外組が! 細貝が群馬入り
浦和レッズの酒井宏樹、FC東京の長友佑都、セレッソ大阪の乾貴士、ヴィッセル神戸の大迫勇也と武藤嘉紀といったように、ヨーロッパで実績を残してきたW杯戦士が今夏にJ1リーグに復帰した。
J2リーグにも、海外で実績を残した元日本代表が加入した。ドイツとトルコ、それにタイでもプレーした細貝萌が、ザスパクサツ群馬に入団したのである。
前橋市出身の細貝にとって、群馬は地元のクラブである。「自分がプロサッカー選手として歩み始めた2005年にJリーグに参入したクラブということもあって、故郷を離れてからもいつも気になる存在でした」と明かし、「前々からいつかは自分が生まれ育ち、自分を成長させてくれた故郷のクラブであるザスパクサツ群馬で、群馬のためにプレーしたいと考えていたこともあり、このたびいただいたオファーを受けることを決めました」と、入団への経緯を説明した。
キャリアの晩年を生まれ故郷のクラブで過ごすのは、とても自然で幸せなことだろう。レベルアップやステップアップに突き進むばかりではなく、自分自身に何ができるのか、何がしたいのかを考えたときに、「生まれ故郷」とか「地元」といったワードは重みを増していく。
「群馬出身の選手として地元のクラブの歴史に加わることができるのを非常に光栄に思いますし、これまでにさまざまなクラブで自分を成長させてくれた出会いがあったように、とくに若い選手たちに良い影響を感じてもらえるような存在になれるよう努力していきたいと思います。そして何より、クラブにとって良い存在でいたいと思っています」
チームには9月23日から合流している。5月末にタイのクラブとの契約が満了していたため、「まずは数か月サッカーから離れたコンディションを、ベストの状態まで持っていくため全力を尽くしていきたい」と話す。
久藤清一監督が率いる群馬は、ここまで8勝8分15敗の勝点32で16位となっている。14位の栃木とは勝点1差しかない一方で、J2残留圏ギリギリの18位の松本山雅FCとも勝点2差しかない。
残り11試合では京都サンガF.C.、モンテディオ山形、V・ファーレン長崎、アルビレックス新潟、ジュビロ磐田といった上位陣と対戦する。同時に、J2残留争いを演じているギラヴァンツ北九州、松本、SC相模原、大宮アルディージャとの対戦も残っている。1試合でも早くJ2の舞台に立ち、1試合でも多くピッチに立つことで、細貝は群馬の支えとなっていくはずだ。