■メンバーの顔ぶれに見える変化の様子
こうして、ロドリゲス監督の下でのトレーニングが進んだことによって、浦和には“組織”が生まれてきた。
そのことは、最近になってメンバーが固定されてきたことにも現われている。
C大阪戦のスターティングメンバーはこんな形だった。
GKが西川周作。そして、DFラインには右から酒井宏樹、岩波拓也、アレクサンダー・ショルツ、明本考浩の4人。ボランチが柴戸海と平野佑一で、サイドハーフは右が関根貴大、左が汰木康也。そして、ツートップに小泉佳穂と江坂任。
このところ、ロドリゲス監督は基本的にこのメンバーを先発起用することが多い。
まず気が付くのは、この11人のうち昨シーズンも浦和でプレーしていたのがGKの西川を含めてわずか4人にすぎないこと。昨年までのレッズの“顔”だった興梠慎三は出場機会を失っているし、武藤雄樹は柏レイソルに移籍してしまった。また、最近ではDFの槙野智章も宇賀神友弥もベンチを温めることが多い。
しかも、前述の先発11人のうち、酒井、ショルツ、平野、江坂の4人は今シーズンの途中、浦和に加わったばかりの選手なのだ。新しい監督が、新しい選手を集めて、新しい組織を作る……。チーム作りに時間がかかるのは当然のことではある。