■鳥栖の選手陣は好調
自分たちの戦い方というものを持ちつつ、相手に合わせて調整していく。この試合で2ゴールを記録した小屋松知哉は「判断や、味方を使いながらボールをコントロールしてみんなでやっていくというところ。サッカーインテリジェンスという部分で成長できたと思う」と鳥栖での成長の実感を口にしたが、チーム全体がそうなのだろう。松岡大起と林大地という2人の中心選手が移籍したが、今の鳥栖は誰が試合に出てもそれぞれが自分の良さを出し、それが全体の良さに繋がるチームになっている。
この夏に鹿島から鳥栖へ加入した小泉慶もそうだ。試合後に「勝つために、ワンプレーワンプレーどうすればいいかを常に考えながらやっていきたい」と語った彼は、この試合では監督が「替えが利かない」と評する飯野七聖に代わって右サイドで起用された。
縦に突き進む飯野とは異なり、攻撃では低い位置でボールを受けてスペースに送り、守備では積極的に前へ出て、というプレーをした背番号37は、ペナルティエリア近くの混戦で先制ゴールとなるフリーキックを獲得し、2点目では一連の流れのスイッチを入れる縦パスを出し、と得点にも絡んだ。