■「守備は強かった」「悔しさは次の武器にになる」
―スペイン代表戦の収穫としてはどうでしたか?
後藤「どんな相手とやっても守備には自信が持てたんじゃないか。相手のスペインも、相当フル代表に近いスペインだったわけでしょ。それ相手にあそこまで守れるんだから。攻撃さえなんとかすれば。
ついこないだまで、日本には守備の文化がないとか、センターバックが弱いとかキーパーが弱いとか言われてたけど、すっかり時代は変わっちゃったね」
大住「僕は収穫があるとすれば、悔しさだと思う。スペインに対して確かによく守れたけど、思ったような攻めができなかった。相手のパスにやられた、っていう感じだよね、試合の内容としては。
日本のスルーパスが、これが通れば、っていうのが何本もあったよね。1つ弱いとか、1つ甘いとか、相手はもしかしたら1つ足が出るとか、1つ読みが勝つとか。右から左に、堂安が相馬勇紀に振ろうとしたやつが、センターバックだか右サイドバックだったかが、足を後ろに残してカットして、通させなかったのがあったよね。田中碧にしても堂安にしても、三好もそうだったけど、“もう1つとられないところに出していれば”っていうのがとられたよね。それがみんなけっこう記憶に残ってると思う。
あれを通さないと勝てない、というのが選手の感想だと思うんだよね。それを通すためにどうするかというのが、積み重ねていければ」
後藤「お手本をいっぱい見せくれたからね。やっぱり強い相手と試合するべきなの。モンゴルとかミャンマーと試合してもしょうがない」
―オリンピック代表のメンバーがフル代表でそろって。これからが楽しみでは?
大住「若い選手が伸びてどんどん突き上げるのは、こうでなきゃいけないと思う。来年のワールドカップ、これからの最終予選の間にどんどん伸びてく。あるいはワールドカップの大会中に伸びていくのでなければ、なかなか上には行けない」