■昇格争いは8位まで、残留争いは16位以下のサバイバル

 順位表のトップハーフを見ると、首位の京都から8位の長崎までが勝点8差となっている。9位の東京ヴェルディは勝点35で、首位の京都、2位の磐田とは勝点13差となっている。

 東京VがJ1昇格争いに加わるには、再開後のリーグ戦で自分たちが勝点を取りこぼさず、上位陣が停滞することが条件となる。上位陣との直接対決も確実に勝っていくことが必要で、東京Vが勝点13差を埋めるのは簡単ではない。現実的には京都、磐田、新潟、琉球、ヴァンフォーレ甲府、山形、FC町田ゼルビア、それに長崎の8チームが、J1昇格争いを繰り広げていくと考えていいだろう。

 ボトムハーフへ目を移すと、J3降格枠の19位以下はギラヴァンツ北九州(勝点19)、愛媛FC(同19)、大宮(同18)、SC相模原(同16)となっている。

 18位以内でJ2残留圏にいるチームも、安閑としてはいられない。18位のザスパクサツ群馬と17位の栃木SCは勝点21、16位の松本山雅FCは同22で、最下位の相模原とは2勝分の勝点差しかない。

 すでに栃木が、元日本代表FW豊田陽平らを獲得して立て直しに着手している。J3降格を回避したいその他のチームも、中断期間に補強に動く可能性がある。リーグ戦が行なわれていなくても、各チームの動向から目を離すことはできない。

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