【J2「8強」で五輪中断突入(2)】首位・京都から「勝ち点差8」8位・長崎までがJ1昇格圏内の苛烈バトル!【戸塚啓のJ2のミカタ】の画像
FW鄭大世を擁する町田も7位に順位を上げた   写真:西村尚己/アフロスポーツ
【前編に戻る】

■新潟とドローで京都が首位奪還

 前節終了時点で2位の京都サンガF.C.はホームで、3位のアルビレックス新潟との上位対決に挑んだ。34分に左サイドバック荻原拓也のプロ初ゴールで先制するが、77分に高木善朗に同点弾を許す。1対1で勝点1を分け合うこととなったが、京都は磐田を得失点差で上回って首位に返り咲いている。

 4位のFC琉球は、大宮アルディージャとのアウェイゲームに臨んだ。樋口靖洋監督率いる琉球は、ケガ人が続出している。この試合ではFWの上原慎也が、左サイドバックで出場した。

 開始8分、その上原が豪快な右足ボレーを決めて先制する。リードした琉球は前半途中に主将でボランチの上里一将が負傷交代し、最前線で存在感を示していた阿部拓馬も前半だけで退く。50分にPKで追いつかれたものの、78分に赤嶺真吾のヘディングシュートでリードを奪う。

 ところが79分、バックパスをさらわれたところから被弾し、またしても追いつかれてしまう。ホームの大宮が粘り強く戦ったが、琉球からすれば勝点3を取り損ねた一戦と言える。試合後の樋口監督は「終わってみれば妥当な結果かなと思います」と話したが、上位3チームとの勝点差を詰めたかったというのが本音だろう。

  1. 1
  2. 2
  3. 3