■「久保と堂安を右と中央でどういう比率でプレーさせるのか?」
後藤「そうそうそう。だから、けっこう嫌がるよね。ただ、さっき大住さんが言ったみたいに、後半にそういうタイプが来たら、相手はもっと嫌がるだろうし。林が通用するなら、先発である程度の時間まで頑張ってもらって、最後に前田で勝負をかけるというのが良いかもしれない」
大住「ゼロトップみたいなのも、ありかもしれないんだよね。堂安律、三好康児、久保建英の3人をグルグル回す感じでやってもいいかな。左は、左ウィングにいていいんだけど。ワントップて固定しないでね。久保や堂安なんて、相手を背にしたって上手いし、平気でターンして前に行けるしさ。だから、汗っかきのセンターフォワードがいなくなるかもしれないけど、流れの中では、そういう選択肢もアリかなと思う。その代わり、いくら長いボールを送っても、ヘディングはできないけどね」
後藤「たしかに、ヘディングしそうな選手はあまりいないね」
―久保、堂安は安定しましたね?
後藤「あとは、久保と堂安を右と中央でどういう比率でプレーさせるのかという問題くらいだね」
―スペイン戦で、左の攻撃が多かったのはなぜでしょうか?
後藤「ひとつは堂安が、ボールが収まらないことがあったかな。あと、最終ラインからボールが出るのが、冨安からが多かったよね。冨安から相馬へのパスが多かった。冨安の調子が良くて、パスも出せるし自分で持ち上げることもできたから、どうしても左からの攻撃が多くなったのでは、という感じはする」
大住「たぶん、酒井はダニ・オルモを抑えることに集中していて、今日は攻撃の数が少なかったね。いつもは、驚くほど出て行っているからね」
後藤「けど、酒井もやっぱり30分過ぎになると、行っているんだね」
大住「そうなんだよ。そこからなんだよね」
後藤「30分、33分、35分……」
―34分あたりに酒井のクロスで、林が惜しいシュートを打っていましたね?
後藤「届いたら1点ってやつね」