■「少なくとも南アフリカ戦は、林だと思う」
―後藤さんは、17日の試合の収穫について。ほかに何かありますか?
後藤「前線で言えば、林大地がラッキーボーイになるんじゃないかと言う期待が高まったよね。バックアップメンバーだったのが、22人枠になるというレギュレーションの変更から始まって、さらに上田が故障したことで出番が回ってきて、すごく良いプレーをした。もともとがバックアップメンバーだったから、すごく気持ちも入っているだろうし、コンディションも早めに上げてきたんだろうけどさ。そんな選手が出てきてくれたことは、すごく良いことだと思う」
大住「背番号19でオリンピック代表は、メキシコ・オリンピックの岡野俊一郎さん以来だよね」
―本大会の第1戦。南アフリカとの試合では、スタメンはどうなりますか?
後藤「少なくとも南アフリカ戦は、林だと思う。もっと強い相手の時は、林が潰されちゃう可能性もあるから、そしたら前田大然のようなスピードのある選手が良いな、って思っていたんだけど、今回の試合を見たら、全部の試合を林で良いなと思うようになってきた」
大住「ワントップは試合の流れの中で対応していけばいいと思うんだけど、前田は後から出てきたほうが効くような気がするね」
後藤「そう。どちらを先発させるかという話」
大住「林が先発で、途中から前田を出す、というのは割と良い選択ではないかなと思う」
後藤「スペインのディフェンダーを相手にあれだけ戦えるなら、フランスでもメキシコでも、できるだろうからね。3試合とも林で良いかな」
大住「そうだよね」
後藤「今回の試合で、もし林がスペインのディフェンダーに通用しなかったとしたら、前田を走らせたほうが良かったかもしれないし。ロンドン大会のスペイン戦の時の、永井のような使い方でね」
大住「もしかしたらメキシコは、スペインくらいの守備のいやらしさを持っているだろうから、タイプとしては前田のほうが効くかもしれないね」
後藤「そうそう。身体が強くて大きいディフェンダーは、走り回る相手を嫌うからね。そこらへんをどうするか。フランスとメキシコは偵察できるから、そこでどんなタイプが来るか分かったら、そこで考えればいい」
大住「前田みたいなストライカーは、世界にもあまりいないからね」