■7月19日/キリンチャレンジカップ U-24日本代表ーU-24スペイン代表(ノエビアスタジアム)
7月22日、ついにサッカー男子日本代表が東京五輪の初戦を迎える。相手は南アフリカ。金メダルに向けた一歩を、東京スタジアムで歩み始めることになる。その後、メキシコ、フランスと対戦するグループステージを突破できるのか、そして、メダルに向けてトーナメント戦を勝ち上がれるのか。本番前のラストマッチとなったスペイン戦から可能性を探る。
この試合では、両チームともに11名の選手を交代することができた。本番前のラストマッチで多くの選手を試す場であることがその理由だが、実際、森保一監督は後半開始時点で7人の選手を交代した。ベンチに下げたのは、吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航のオーバーエイジ3人に加え、堂安律、そしてGK谷晃生に林大地、冨安健洋の7人だ。
その結果、守備者5人のうち残ったのは旗手怜央だけ。つまり、まったく別の守備ユニットでスペインを迎え撃つこととなったのだが、非常に厳しい時間帯が続いた。前半の、酒井、吉田、冨安、旗手の4バックでは、プレスがなかなか効かない状態でも、吉田と冨安の卓越した個人の力でボールを奪うことができた。しかし、後半の橋岡大樹、瀬古歩夢、町田浩樹、旗手の4バックでは、相手のチャンス度合いをより強めるような事態に陥ってしまった。
セリエAで主力としてプレーする吉田と冨安のスゴさは言うまでもないが、一方で、町田と瀬古にその2人の代役を完璧に担わせるのは厳しいという現実が突き付けられたことにもなる。