◼︎ユンカーと杉本の2トップも功を奏せず

 前半の早い時間に先制され、その後も相手にゲームをコントロールされる展開で、浦和にとっては少なからずゲームプランが崩れたのかもしれない。前半終了のホイッスルの後、リカルド・ロドリゲス監督はすぐにベンチを後にせず、そのまましばらくコーチ陣と話し合う姿が見られた。

 後半開始から浦和はボランチの柴戸に代えてFW杉本健勇を投入。4-2-3-1のシステムから4-4-2に変更し、ユンカーと杉本の2トップで巻き返しを図った。

 後半は徐々に浦和もリズムを取り戻すが、久々の勝利を挙げようとする大分の強固な守備を崩し切れず、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。逆に前掛かりになると、前半と同様に相手のカウンターを受けてピンチを招くなど、ボール運びの際のミスも散見された。

 浦和は後半2分、MF田中達也が右サイドから送ったクロスに走り込んできたDF明本考浩がゴール前で合わせるが、ここは精度を欠いた。後半31分にはMF小泉佳穂からボールを受けた杉本が振り向きざまに強烈なミドルシュートを狙うが、相手GKの好セーブに阻まれる。結局、後半も浦和のハイライトシーンは少なく、1点が遠いまま、試合終了のホイッスルを聞くこととなった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4