■シュート練習で1本も蹴らず

 キャスパー・ユンカーはこれで2試合連続無得点となる。通常のFW陣であれば、別に珍しくもない数字だ。しかし、“神様、仏様、ユンカー様”のユンカーである。並みのストライカーと同列に語ってはいけないはずだ。

 福岡戦と柏戦を除いた今季のリーグ戦のユンカーの数字は、【6試合出場7得点。出場時間は471分】である。78.5分で1得点というペースであり、1試合1得点以上の決定力を持つ。

 そんな北欧のストライカーが、湘南戦の53分に決めた華麗なループゴールから現在まで155分もゴールから離れているのだ。しかも、PKまで外してしまう。何かが起きているとしか思えない。

 柏戦はベンチスタートということもあって、ユンカーの試合前アップはかなり簡単なものだった。スターティングメンバーがアップをしてロッカールームに戻ったあと、ベンチ入り選手がシュート練習に励む間、ユンカーは一度もシュート練習をしなかった。かといって、ボールタッチに淀みはない。むしろ、ワールドクラスのベルベットタッチを披露してくれる。

 初出場となったルヴァン杯・柏戦でゴールを決めて以降、ユンカーはチームの得点源として試合に出場を続けてきた。その疲労がここに来て出てきたのか、それとも、高まる気温と湿度の中でコンディションを落としているのか、あるいは、別の要素があるのか――。

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