■ユン監督指揮下で５試合負けなしの千葉
ジェフユナイテッド千葉も、今節の結果で白星先行となった。大宮アルディージャを２対０で下し、６勝５分５敗としている。
ユン・ジョンファン監督の就任１年目だった昨シーズンは、好調と呼べる時期を見つけるのが難しかった。３連勝が一度あっただけで、不敗記録も「３」が最長だった。最終成績は１５勝８分１９敗に終わっている。得失点差もマイナスだった。
今シーズンも序盤は安定感を欠いていたが、４月１７日の８節から３バックに変更したことで守備が安定した。１２節からは５試合負けなし（３勝２分）と勝点を積み上げている。
新外国人ＦＷサウダーニャの存在は大きい。この２１歳のブラジル人は、最前線でボールを確実に収め、独力でフィニッシュへ持っていける。ここまで６戦３発と数字も残している。コロナ禍で来日の遅れた外国人選手のなかでは、しかも初めてＪリーグでプレーする外国人選手のなかでは、いち早く結果を残していると言っていい。
２シャドーの一角を担う見木友哉も状態はいい。４戦連発を含む５得点をあげており、この日はサウダーニャの２点目もアシストした。「サウダーニャ選手と（２シャドーの）船山選手と自分がうまくコンビネーションを取れれば、もっと攻撃に厚みが出てくる。今日は少しそういうところが出せましたけど、まだまだできると思います」と、アタッカー陣の連携に手ごたえをつかんでいる。
ユン・ジョンファン監督は「ここ数試合は負けていないので、この雰囲気を続けていくことが重要」と話す。次節の対戦相手は、８位のモンテディオ山形だ。こちらもピーター・クラモフスキー監督の就任とともに、３連勝と調子をあげている。
勢いをさらに加速させ、中位から抜け出すのはどちらか。セカンドグループの争いも熾烈さを増している。
