【なぜ大宮・岩瀬監督は解任されたのか(2)】すでに愛媛、山形、長崎も!J2監督交代劇の「その後」【戸塚啓のJ2のミカタ】の画像
ピーター・クラモフスキー監督(山形)     写真:YUTAKA/アフロスポーツ 
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■J2最速の監督交代へ踏み切った愛媛

 5月25日に解任された岩瀬健監督指揮下の大宮アルディージャは、極端に得点が少ないわけでなく、極端に失点が多いチームでもなかった。監督交代へ踏み切るタイミングは読み切れなかったが、他チームとの比較では遅きに失した感が否めない。

 今シーズン最初の監督交代は、愛媛FCだった。6節終了後に和泉茂徳監督が辞意を表明し、實好礼忠コーチが昇格した。

 昨シーズンは京都を指揮した新監督は、初采配となった岡山戦を2対2で引分けると、アウェイの大宮戦で勝利をつかみ、翌節の松本山雅FC戦も勝利した。

 その後は新潟、京都、磐田、琉球と上位対決が続いた。この4試合は2分2敗に終わり、14節のモンテディオ山形戦も0対1で惜敗したが、實好監督のもとで攻撃の狙いは出ている。

 ガンバ大阪から将来性豊かなFW唐山翔自を育成型期限付き移籍で獲得するなど、補強にも動いた。J3降格圏での戦いが続いているものの、早期の監督交代はプラスに作用したと言っていいだろう。

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