■ブラジル人アタッカー不在で開幕

 2020年、横浜FMの得点源として活躍したエリキは退団して中国に渡ってしまったし、昨シーズンの途中で柏レイソルから期限付き移籍で横浜FMに加入して活躍したジュニオール・サントスは今シーズンはサンフレッチェ広島に完全移籍してしまっていた。

 アンジェ・ポステコグルー監督が就任してJ1リーグで優勝した2019年の横浜FMでは、マルコス・ジュニオールやマテウス、エリキといったブラジル人アタッカーたちが重要な役割を担っていたし、昨年もその攻撃を支えたのはブラジル人助っ人たちだった。ところが、今シーズンの横浜FMは、そうしたブラジル人アタッカー不在のまま開幕を迎えていたのだ。

 しかし、その後マルコス・ジュニオールが戦列に復帰して攻撃のタクトを振るうようになり、エウベルも戦列に加わって4月3日の第7節、湘南ベルマーレ戦で来日初ゴールを決め、今では完全にチームにフィットしてきている。

 守備陣は基本的には2019年に優勝した時のメンバーがそのまま残った横浜FM。ボランチも喜田拓也扇原貴宏の2人が素晴らしい守備ぶりで安定しており、そこに新戦力を含む攻撃陣が力を発揮すれば、一昨年の優勝時と変わらない戦力を持つチームが完成するはずだ。

※その2に続く
PHOTO GALLERY FC東京対横浜F・マリノスの写真 20210501
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