■強豪・スペインが相手でも大丈夫

 その裏返しが、2試合目の先制点だ。最終ラインの裏へと抜け出す林大地にロングパスを送ったのは、CBの瀬古歩夢だった。

「ああいう縦に速くというイメージを持ちながらプレーすることが、1試合目の後半からチーム全体で共有されていたはずです。逆にアルゼンチンは、その日本の変化に対応するプランBがありませんでした」

 ある意味、難敵と言われていたアルゼンチンを上回る能力をU-24日本代表は示した。南米の強国相手の勝利と対応力は、日本の大いなる自信になったであろうことは想像に難くない。

 ラレア氏は、五輪では同じアメリカ大陸からやって来るメキシコとホンジュラスもレベルが高いと指摘する。ラレア氏の母国であるスペインも、優勝候補の一角だろう。ダニ・オルモ(ライプツィヒ)やダニ・セバジョス(アーセナル)と国外でも主力としてプレーする選手たちが、五輪予選を兼ねた2019年のU-21欧州選手権を制しているのだ。

 だが、そのスペインを相手にしても、U-24日本代表は十分に戦えるだろうとラレア氏は考えている。

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